【No.2】食養生について
たかこ鍼灸院は、5/7(木)から営業を再開しています😊
🔸食養生について🔸
本日は、東洋医学から見た食生活の改善 【食養生】についてです。
「旬の食材を食べるとよい」と聞いたことはありませんか?四季の変化に伴い、私たちの身体も影響を受けて季節ごとに変化をします。それぞれの季節に私たちの身体がどのように変化して、それぞれの季節にどのような食材を取り入れるとよいかを見ていこうと思います。
【 春 】東洋医学の「陰陽」の考え方では、春は「陰陽」の「陽」の気が高まっていく季節といわれています。私たちの身体は「陽」の気が高まっていくと、冬の間低下していた新陳代謝が活発になっていきます。しかし、それに伴い精神が高揚気味になり自律神経が乱れたり、気の巡りが悪くなったりし、心身の不調が現れやすくなる季節でもあります。
→気を巡らせる食材:柑橘類(夏みかん、グレープフルーツなど)、玉ねぎ、にんじん、せり、よもぎ、わらび、さやえんどう、菜の花、にら、三つ葉、クレソン など
【 夏 】高温多湿な日本の夏は、身体に余分な熱や水分を溜めやすく、むくみ、倦怠感、食欲不振などを引き起こします。
→体内の余分な熱と水分の排出を助ける食材:トマト、きゅうり、なす、とうもろこし、ゴーヤ、冬瓜、枝豆、レタス、すいか、メロン、バナナ など
【 秋 】空気の乾燥が気になる季節です。乾燥した空気を吸い込む鼻、のど、肺が乾燥し、くしゃみ、咳、喘息の悪化などの気管支トラブルが増加します。また、皮膚や毛髪の乾燥も気になる季節です。
→身体を滋養し潤す食材:きのこ類(しいたけ、まいたけ、なめこ、しめじ)、いも類(長いも、里いも、さつまいも)栗、梨、柿 など
【 冬 】春とは反対に、冬は「陰陽」の「陰」の気が高まっていくこの時期は、身体が休息期間に入ります。新陳代謝が低下し、また、気温も低いため、身体が冷えやすく、気の巡りが悪くなり身体に不調をきたします。
→身体を温めて気の巡りをよくする食材:肉類(羊肉、鶏肉、牛肉)、かぼちゃ、長ねぎ、ゆず、レモン、みかん、きんかん など
先日5/5に立夏をむかえ、暦の上では夏が始まりました。少しずつ季節が夏へと移っていきますね。現在は、ハウス栽培などもあり、1年を通して食べられるようになった食材もありますが、食養生としてそれぞれの季節に合った食材を選んでみてはいかがでしょうか。ご自身で「旬の食材を探すのは難しいな」と感じる方は専門の書籍なども出ておりますので1冊お手元にいかがでしょうか。
※参考文献
・『ココロとカラダの不調を改善する やさしい東洋医学』ナツメ社
・『決定版 和の薬膳食材手帖』家の光協会
・『薬膳・漢方の食材帳』薬日本堂
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